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2013.6.4

 
神戸移住者レポート/飲み会23時@新宿、今から神戸に帰ります
小泉寛明(神戸R不動産/Lusie Inc.)
 

神戸R不動産がスタートしてから約2年が経ちました。関東方面から移住して来られた方々の多くも神戸生活が1年を超え、どんな暮らしをしているのか、神戸での生活を気に入って頂いているのか?ドキドキしながら、インタビューしてきました。今回お話を聞かせていただいたのは2011年7月に千葉から西宮に移住された長谷川暢宏さんです。

六甲山系観音山の麓、標高約230メートルにある西宮市の住宅街に移住した長谷川暢宏さん。

――お久しぶりです。神戸に引越して来られてはや2年近くの時間が経ちましたが、住み心地はいかがですか?

いいですね。すごく気に入っています。やっぱり山という環境が良いのかも知れません。空気がキレイで日差しが強く、そうかと思うとパラッと雨が降ります。傘を差さない人が居たり、サングラスをかけている人が多かったり。関西/米国西海岸説なんてことを聞いたことがありますが、それをとても実感しています。

子どもの環境としても良いですね。日帰りのレジャーもたくさんあって楽しんでいます。公園に出掛けるような装備で気軽に山遊びに行けたり。うちのカミさんは六甲山牧場で羊の毛を買ってきて、毛を紡いだり編み物したりしています。面白い自然の遊び場がたくさんありますね。あと淡路島とか、四国とか、小豆島といった島々も素晴らしい。関東だと渋滞だったり、着いたら長蛇の列があったりと移動で疲れてしまうこともありますが、こちらでは道もそれほど混まないし、遊び場もすいていると感じます。

長谷川さんが住んでいるマンション付近からは大阪・平野まで見渡せる。

――予想外のことはありましたか?

自転車に乗れない環境ということでしょうか。私たちが住んでいるのは、標高約230メートルの場所なので当然といえば当然です。と言いつつ私は乗っていますが。行きは下りなので坂の下の駅まで約10分、しかし帰りは30分ほどかかります(急傾斜&長さもあるこの坂の上まで自転車で帰るというのは並大抵ではないですが……。私ならムリです/小泉コメント)。また山なので、これも当然ですが冬は寒いです。雪はそれほど降りませんでしたが、山の風がとても冷たいです。逆に夏は涼しいです。

――ところで長谷川さんのお仕事をあまり詳しくお聞きしたことがなかったのですが、どのようなことをされていらっしゃるのですか?

米国ポートランドに本社があるMacやiPhone用のソフトウェア開発会社「PANIC
の日本代表として活動しています。その仕事は具体的には、ソフトウェアを日本のユーザーにも使って頂けるような仕様設計、仕組みづくり、お客さんとのリレーションなど多岐にわたります。
PANIC JAPANのウェブサイト

――お仕事はどこでされているのですか?

自宅のオフィススペースで行っています。しかしノート型のコンピューターとインターネット回線があれば基本的な作業はどこででもできます。ですから、アイデアをまとめるために考えごとをする際は家を飛び出して近所の公園や、山の下のカフェに行ったり、たまには街に出掛けてコワーキングスペースに行ったり、さまざまです。

自宅のオフィススペース。仕事がひと段落したら山の下のカフェや街中の拠点へ。

――移住して来られたきっかけは? 神戸以外の街も検討されたのですか?

直接のきっかけは東日本大震災です。当時、私は千葉に居たのですが、1週間後に名古屋への出張が予定されていました。新幹線などの公共交通機関が大変混んでいたことと、家族を残して行くことに後ろ髪を引かれ、いろいろな物が不足するなか行けるところまで、と車で出発しました。そして名古屋に到着すると、普通の生活が普段通りに営まれていた。当然のことなのですが、当時ペットボトルの水を買うのにも行列していた私はとても驚きました。それで、こういうときだし私のような動きやすい人は動いても良いかと考えたのです。

震災前からオフィスの移転を考えており、関東近辺で検討していたのですが、パッと全国に候補を拡げました。札幌、名古屋、大阪、福岡……、出張が多いので空港の便を気にしつつ、以前住んでいたポートランドのような自然と都会がミックスした小都会、そしてせっかくだから風光明媚な場所に住みたいなと思っていました。それで神戸R不動産のサイトを見たら、「神戸ポートランド化計画」というコラムがあったので、それまで以上に神戸に興味を持ちました。それから後は、あれよあれよという間に神戸に引っ越してくることになったわけです。

――出張はどのようなペースで行っていますか? 移動はどんな感じでされているのですか?

東京へは月1回、そして月にもう1回はその他の地方へ行っています。本社のあるポートランドへ行くこともあります。とにかく交通の便の良さが気に入っています。JR西宮駅からは新大阪へも近いですし、神戸空港はその真正面に駐車場があり、搭乗者割引でタダです。千葉に住んでいたときは、とにかく羽田空港や東京駅が遠かった。関東の方が電車の本数や飛行機の便数は多いのですが乗るまでが遠く、空港や駅に着いた時点で荷物と人でヘトヘトです。千葉に住んでいたときと比較してみても、東京経由で全国の都市に行くより、西宮に住み神戸や大阪から全国の都市へ移動できる今の方が断然に楽です。
東京への出張ですが、帰りは高速バスを使います。新幹線や飛行機での移動だと友人や取引先と晩ご飯に行きにくいのが困ります。19時半とか20時頃に都内を出ないと帰れなくなってしまいますから。でも私はガッツリご飯食べて、二次会にも参加して、みんなが「そろそろ終電だし帰るか〜」って頃まで一緒にいます。そして「長谷川さん家はどこですか?
って聞かれたら「兵庫県の西宮ですけど」「え、マジですか? 泊まりですか?」「いやー、今から帰りますよー」なんてウケもしっかり取りつつ(笑)、高速バスに乗って帰ります。飲んでるせいかバスでも意外にぐっすり眠れます。朝には大阪に到着しますので朝食を取って戻り、そのまま仕事開始です。いろいろな高速バスがありますが、東京からだと6000円程度から快適に帰ってこれますよ(笑)
もし環境的に動ける人だったら東京に集中するばかりでなく、神戸のような素敵な場所に移り住んでみることをオススメしたいです。居住コストが安く、環境が良いのに交通の便も良い。そんな今の生活に満足しています。

――終電まで普通に仲間と東京で飲んだあと、高速バスでサクッと西宮に帰宅する移動の話は衝撃的です(笑) お話が聞けてよかったです。ありがとうございました。

<<取材後記>>
長谷川さんのお話を聞いて、実は神戸は意外と便利な場所にあるのではないかと思えてきました。調べてみたらそこから気軽に行ける場所はこんなにあるわけです(下図)。それに空港や新幹線駅が近いのでそこまでの移動のストレスが少ないのもこの街で住む大きなメリットですね。ちなみに僕らは中央区の北野に住んでいるので、新幹線の新神戸駅まで家から歩いてわずか数分。神戸空港もタクシーを使えば20分ぐらいです。神戸の「MKタクシーは迎車料無料で、初乗り550円。北野から神戸空港まで2500円ぐらいで行けちゃいます。帰りも空港の到着時間を見計らって、予め迎車を呼んでおけば家までストレスなく帰って来れます。最近話題の小豆島へは直行フェリーが、また直島などの離島へも香川経由でフェリーがあったり。四国や岡山、篠山は隣り町のような感覚。北海道や石垣島といった遠距離も、便利な神戸空港からストレスなくひとっ飛び。

考えてみると神戸を拠点にストレスが少なく動けるところは結構ある。

それから印象に残ったのは働き方の話でした。長谷川さんのような、プログラマー・ITエンジニア系の人たちは仕事に際して場所を選ばないことはよく言われていますが、そもそも仕事はどんな業界でも人と人との関係で成り立つということでは同じ。ただ確かにITを駆使して仕事をすることに慣れているだけあって、直接会って話をするという時間を最小化する技術や習慣に長けている人たちだと思います。また単純に、そうした方が効率的で理にかなっていると教えられてきたのでしょう。直接会って行う会議のやり方が変わればみんなが長谷川さんのような生活の仕方・働き方を選択出来る日が来るかもしれない。そんなことを感じたインタビューでした。

今後とも移住者レポートを続けていきますのでよろしくお願いします!

*神戸への移住にご興味のある方は必携!
「KOBE MAP FOR NOMADS 神戸移住のための地図」
FREE MAPですので、お問い合わせいただければ郵送でお送りします。

このブログについて
 

山と海に囲まれた街、神戸に移り住み5年。引越魔だった私が神戸に定住できたのは、この街の居心地がとても良いから。 そして神戸で会社を始めたのも、この街に住み続けられる仕事というのが大前提にあったから。居心地のわけをお伝えして参ります。


著者紹介
 

小泉寛明(神戸R不動産/Lusie Inc.)
小泉亜由美(神戸R不動産/Lusie Inc.)
西村周治(神戸R不動産/Lusie Inc.)
岩崎大輔(神戸R不動産/Lusie Inc.)

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