column 2022.9.2
 

MICRO FARMERS SCHOOLから生まれた新しいコース 『農家の暮らしから学ぶ・秋と冬』

神戸R不動産
 

神戸市の農村部を拠点に、味噌や醤油、納豆づくりなど「農家の手しごと」を学ぶ全6回のスクールを開講。参加者を募集します。

講師の皆さん。左上:村田さんご夫婦、右上:真下さんご夫婦、左下:久保陽香さん、右下:三宅さんご夫婦。

神戸市北区淡河町の山あいにある古民家「farmhouse ケハレ」を拠点に、2020年9月より開講したMICRO FARMERS SCHOOL

このスクールでは四季を通じ、作物の栽培・野菜の販売・加工といった一連の流れをローカルに根差した農家から、仲間と共に学びます。自給だけでなく、生業として農業を実践したいひと、その中でも農業と農以外の仕事の両立を目指すひとが対象です(学生のための畑塾もあります)。

そして今回は、農村での暮らしを体験しながら、農家の手しごとを学ぶ、あたらしいコースを新設!試行錯誤しながら大切に育てられた農産物を、余すことなく生かす。そんな ”手しごと” を中心に学びます。


お漬物、味噌、餅、醤油、納豆…。日本の伝統食には、大地の恵みを最後までいただくための真心と知恵がつまっています。そしてそれは、私たちの健康を支えてくれるもの。こうした技術を手にしたとき、さらに「農」を暮らしのなかに深く繋ぎ、これからの暮らしを新たに作り直すことができます。

ただそれは、一人ではなく、仲間と学ぶことが大切と考えます。私たちが尊敬する農家・西馬きむ子さんは「あれ?どうやったかな?ちょっと教えて!」「一緒にやらへんか?」と言える仲間がいることが、手しごとを定着させ、継承するためには大切だと教えてくれたからです。

毎回、心を尽くした農家ごはんを囲みながら、技術だけでない何かを育みたいと思います。 栽培するだけでなく、農村へと通いながら、仲間と一緒に一歩深めたい。実りを余すことなく楽しみ本当の豊かさを味わいたい。そんな方をお待ちしています。※近年注目が高まっている、園芸療法に触れられる回もあります。

「ケハレ」では、EAT LOCAL KOBEの活動の農村拠点として農業スクールやワークショップの開催を行なっています。「農」を中心とした暮らしに触れて学ぶ、そんな場づくりをしています。

10月1日(土)第1回「野草納豆つくり」

講師は、ケハレの住人であり農家見習いの久保陽香さん。納豆菌は別名・枯草菌。納豆といえば藁納豆が有名ですが、稲わらだけでなく道端に生えている野草についた納豆菌でも納豆はできるんです。今回は、散歩をしながら野草を摘み、この季節ならではの野草納豆づくりを行います。

久保陽香さんによる野草納豆つくり

11月19日(土)第2回「鳥をさばいて、最後までいただきます」

講師は、ケハレのご近所の農家「うちのにわ」真下辰一さん。うちのにわさんの畑には、蜂の巣箱や野菜はもちろん、ニワトリ、柿の木。何と小さな池まで。まさに「畑っていうより庭」と、ご自身がおっしゃっていたとおりです。
真下さんは、幼い頃からニワトリが身近にある暮らしを経験されていて、鳥ができるだけ苦しまない方法で鳥を捌かれます。そんな真下さんに、心得や手順を教えてもらいながら、希望する方は捌くことにも参加できます。

「うちのにわ」真下辰一さんによる、鳥を捌くワークショップ

12月17日(土)第3回「餅つきとしめ縄づくり」

講師は、北区農家で有機農業技術者の「ふぁーむ&がーでんヒフミ」村田智洋さん。幼い頃から毎年、家やお墓に飾るしめ縄を作られていたという村田さん。
自然に寄り添う農家さんにとって、伝統の中にある知恵や技はかけがえのないもので、「しめ縄」作りもその一つ。
「稲わらからどうやって繩を結って作るんだろう?」「自然な素材のお正月飾りがほしいな」そんなひとにはぴったりの会です。生活を支える技が忘れ去られようとしている今だからこそ、学びたい知恵があります。お昼には、つきたてのお餅をみんなで頬張りましょう。

「ふぁーむ&がーでんヒフミ」村田智洋さんによるしめ縄づくり

1月21日(土) 第4回「醤油をつくる」

講師は、「うちのにわ」の真下むぎさん。真下家では、毎年仕込んでいるという醤油。
自家製だからこそ味わえるおいしさや、楽しみ方など、醤油にまつわるお話を聞きながら、ご家庭でも挑戦しやすい量・やり方で、今年は自家製醤油を仕込んでみましょう。お昼には、搾りたての醤油をあじわうご飯を一緒につくって、いただきます。

「うちのにわ」の真下むぎさんによる醤油づくり

2月18日(土)第5回「ビーガンキムチづくり」

講師は、北区農家「NIU farm」の三宅ゆき江さん。NIU farmさんはできるだけ自然の営みに沿った農業を行い自分たちの食べ物を自給することを大切にされています。
寒さの厳しいこの季節は、空気中の雑菌が少なく、保存食の仕込みに最も適している時期。日本では、そんな時期に一年分の味噌を仕込みますが、お隣の国韓国でも一年に一度、一年分の白菜キムチを作ります。今回は、お漬物などの保存食づくりや田舎料理が得意なゆき江さんから、長期保存のできる甘酒を使ったビーガンキムチづくりを学びます。

「NIU farm」三宅ゆき江さんによるビーガンキムチづくり。

3月11日(土)第6回「園芸療法のおはなし、農家さんとつくるお昼ごはん」

講師は、北区農家「ふぁーむ&がーでんヒフミ」村田靖子さん。植物心理療法士でもある靖子さんから、これまで臨床現場で患者さんたちと体験した出来事や園芸療法の効果をご紹介しながら、植物のもつセラピュティックな力についてお話を伺います。
また、お昼にはヒフミさんが栽培された玄米やお野菜を使って一緒に料理します。また、今年収穫できたエゴマの種を搾油機で搾り、しぼりたてのエゴマ油もいただきましょう。
より詳しい園芸療法やワークショップのことについて、靖子さんからメッセージをいただいております。こちらからご覧ください。

「ふぁーむ&がーでんヒフミ」村田靖子さんによる園芸療法のお話

番外編「味噌づくり」 ※日程は近づきましたらお知らせします。

講師は、北区農家「NIU farm」の三宅ゆき江さん。日本食にとって切っても切り離せない”味噌”。少量からでも手軽に作る方法や、お味噌にまつわるお話を聞きながら、一緒に今年の味噌を仕込みましょう。自家製味噌のおいしさは格別です!

「NIU farm」三宅ゆき江さんによる味噌づくり

毎回の農家ご飯もお楽しみに。

『農家の暮らしから学ぶ・秋と冬』

【およそのスケジュール】
・10時頃 現地集合
・集合次第、農にまつわる手しごと
・12時半頃からお昼ごはん。(季節のごはん付き・収穫した野菜や捌いた鳥などもいただきます。)
・農や食のあり方、農村での暮らしについておはなし
・15時頃解散

【日程】
2022年
10月1日(土) 第1回「野草納豆づくり」 
11月19日(土) 第2回「鶏をさばいていただきます」
12月17日(土) 第3回「餅つきとしめ縄づくり」
2023年
1月21日(土) 第4回「醤油づくり」
2月18日(土) 第5回「ビーガンキムチづくり」
3月11日(土) 第6回「園芸療法のお話と、農家さんとつくるお昼ごはん」

※番外編 冬には味噌づくりを予定(希望者のみ)

【場所】
神戸市北区淡河町野瀬
※開催場所の詳細、連絡先などは、参加決定後お知らせします。マイカーでお越しになりたい方は個別ご相談。

往路:神姫バス・三宮駅発9:00乗車→淡河本町北着9:42下車(送迎付き)
復路:神姫バス・淡河本町北発15:17乗車→三宮駅着15:57 下車(送迎付き)


【料金】参加費(全6回) 30,000円
※お休みされても返金はありません。
※昼食代、材料費は当日に集めます。(昼食1500円、材料費約2000円前後)

【募集人数】10人程度

【持ち物・服装】
動きやすく汚れてもいい服装 着替え 靴下 長靴 帽子 タオル2枚 水筒 マイ箸 汚れてもいいマイバッグ おやつ(必要であれば)など、毎回お知らせ。

【お申し込み方法】

こちらより、お申し込みください。

※バス停までの送迎の有無、またはマイカーを、備考欄にご記載ください。

*手指消毒、マスク着用など新型コロナウイルス感染症対策を行いつつ実施します。
主催:有限会社Lusie

見渡せば、緑豊かな田園風景が広がります

神戸市北区にある古民家「ケハレ」が拠点です

ケハレの縁側で、ごはんを食べたり、ゆったりお喋りしたり!

土間ルーム。ここでスクールの講義やワークショップなどを行なっています。

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